6月定例会の補正予算で提案され、 市会委員会で継続審議となっている、 ハートピア北条団地 (篠山市細工所) の宅地貸し付けについて、 提案条例の 「年平均5万8000円で貸し付け、 20年間経てば無償譲渡」 から、 「現状地価で販売し、 若い世帯に建築補助」 に条例案を変更する考えを、 酒井隆明市長が28日の本会議で示すことが明らかになった。
市によると、 同団地の住民との協議で、 定住促進の目的は一致したが、 市が、 若い世帯に地価額を控除して販売する方針について、 住民側が 「地価額の下落につながる」 と反対した。
市は、 建築費を補助することで若い世帯への優遇を図ることを検討している。 また、 住民側の要望で、 売れ残っている13区画のうちの1区画を公共スペースとして住民みんなが使える空間にすることも検討している。
「年平均5万8000円で貸し付け、 20年間経てば無償譲渡」 の条例案を取り下げ、 新たに 「現状地価で販売し、 若い世帯に建築補助」 の条例案か予算案を来年度当初予算で計上することを検討するという。