福住にレストラン 鹿肉や猪肉使う

2011.12.04
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 一般社団法人ノオト (篠山市黒岡) は、 国重要伝統的建造物群保存地区 (伝建地区) の選定を目指している篠山市福住内の古民家を改修し、 鹿肉や猪肉などを使ったレストランや加工施設を整備する。 市が補助する改修費の一部が開会中の市会に提出されている。

 古民家は築150年で、 木造平屋の瓦葺き1棟と土蔵1棟。 所有者は市内に居住しておらず、 約20年間空き家になっていた。 福住地区まちづくり協議会 (麻田馨会長) が調整役として古民家の所有者に協力を依頼。 市に期限付きで無償譲渡される。

 同協議会によると、 神戸市で営業しているイタリアン料理店の経営者の家族が移り住み、 自宅としても兼用する。 レストランのほか、 加工施設や厨房、 加工施設などを設け、 「里山食文化」 を発信する。 土蔵は貯蔵庫として改修する。

 また、 同協議会などの地元の諸団体と協力し、 交流イベントや都市農村交流にも利用する。

 改修費は1400万円。 県が2分の1、 市が4分の1を補助する計画。

 市が日置にあった古民家の無償貸与を受けて、 改修費用の一部を補助し、 複合店舗 「ささらい」 がオープンしたのと同様の取り組みとなる。

 麻田会長は 「伝建地区の選定を目指している中で、 地域の活性化の起爆剤になれば」 と期待している。

 

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