山名酒造が太陽光発電 遊休農地にパネル設置

2012.01.19
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 山名酒造 (丹波市市島町上田、 山名純吾社長) がこのほど、 酒蔵近くにある同社所有の遊休農地にソーラーパネルを設置。 太陽光発電で、 使用電力全体の約3割をまかなっている。 山名社長は、 「今後もクリーンエネルギーで対応できるところはないか、 研究していきたい」 と話している。

 パネルは縦約3メートル、 横約25メートル。 平均すると1時間で約9・6キロワット、 年間で約1万キロワットの発電が可能で、 一般家庭の約3軒分という。 同社は、 主に社内の照明や洗濯機など、 家庭用配線につないでいる範囲の電力として使用している。

 設置した太陽光システム販売・施工業、 サンテック北近畿 (福知山市) によると、 余剰分を年間40―50万円で売電したとすれば、 10年で投資額の 「もとがとれる」 計算という。

 同社は、 酒造りに有機米を使用するなど、 循環型社会をめざした酒造りをモットーとしており、 以前から自然エネルギーの使用に関心があったという。 山名社長は、 「東日本大震災以降、 原発に頼った今のままで大丈夫なのだろうかという思いを強くした」 と話す。

 今後は、 酒米を蒸す重油ボイラーや、 高電圧が必要な大型冷蔵庫や、 もろみを搾る圧搾機などを自然エネルギーで動かせないか研究するという。

 

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