丹波市氷上町鴨内の養鶏業、 芦田昭也さん (49) が、 自社卵を利用した菓子製造を行なっている。 「卵の味がするようなお菓子を作っていきたい」 と話しており、 年内に加工場に併設した販売所を設ける。
養鶏に20年以上携わっており、 同市春日と市島で鶏舎を借り、 1万羽の鶏を飼っている。 2010年に卵の選別工場を鴨内に新設するのに合わせ、 加工場 (約60平方メートル) をつくり、 「カラーズスイーツキッズ」 の屋号で菓子製造を始めた。
原料生産 (1次)、 加工 (2次)、 販売 (3次) の6次産業化を目指し、 当初、 カステラをと考えたが、 卵以外の材料をたくさん使うことや、 技術的に難しいこともあり、 プリンに方向転換。 遺伝子組み換え飼料を与えていない平飼い卵で、 「たまご家さんのカスタードプリン」 (90グラム・160円)、 「なめらかプリン」 (同・200円) を商品化。 いちじくやブルーベリーなど、 8種類ほどのシフォンケーキ (500円) も販売している。
製造は、 製菓の専門学校を卒業したパートに任せている。 現在は、 ひかみ四季菜館 (氷上町犬岡)、 安食の郷 (市島町酒梨) で試験的に販売する程度で、 週3日のみの製造。
直売所が完成すれば、 ロールケーキやデコレーションケーキも置く予定。
「直売所ができるまでに、 アイテム数を確保する。 直売所ができれば、 製造、 販売と人手が必要になる。 若い人を雇えれば」 と話していた。