辰年で縁起担ぐ参拝客が急増 龍魂石まつる山南・説宗寺

2012.01.15
ニュース

 丹波竜化石が発見された山南町上滝にあり、 竜の顔によく似た石 「龍魂石」 をまつる説宗寺 (石田隆志住職) に、 昨年12月からバスツアー客が多く訪れている。 辰年にちなみ、 縁起のいい寺としてツアーに組まれているもので、 これまでに1000人以上が訪れた。

 1月7日には、 山陽観光のミステリーツアーの乗客46人が訪れた。 石田住職は、 同寺が 「龍魂寺」 と呼ばれていることや、 丹波竜化石が発見された前年の2005年に薬師堂を建立した際に、 龍によく似たこの岩石が出土し、 「龍魂石」 としてまつっていることなどを話した。

 昆布茶のふるまいを受け、 たんば恐竜化石マップを手渡されたツアー客は住職の話に聞き入りながら、 薬師堂や龍魂石に手を合わせるなど、 興味深げの様子。 ツアーに参加した明石市の女性は 「丹波は初めて。 立派な化石があるんですね」 と感心していた。 この日のツアーではほかにも丹波竜発見場所や柏原八幡神社などを訪れた。

 関西圏を中心に広島や愛知、 高知などからもツアー客が訪れており、 1月中はほぼ隔日のペースという。 同寺では、 用意したたんば恐竜化石マップ1200枚がほとんどなくなり、 新たに800枚を追加するなど対応に追われている。

 石田住職は 「どんな形であれ、 寺を訪れるのはいいこと」 と話している。

 

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