一般会計346億円提案 丹波市新年度当初予算案

2012.02.23
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 丹波市は一般会計346億円、 特別会計188億1480万円、 公営企業会計42億9000万円の総額577億480万円の新年度当初予算案を発表した。 27日の市議会3月議会に提案する。 一般会計は前年度とほぼ同額の積極型。 辻重五郎市長は、 「施政のテーマを 『安心な暮らし』 とし、 『安心社会、 情報発信、 循環型社会をデザインするまち』 の3つの柱で丹波市の未来図を描く」 と述べた。

 主な事業として、「3つの柱」 と総合計画を推進する。 主要事業は71。 新規が14。

  「安心社会」 では、 災害対策で、 市の指定避難所の小中学校体育館でテレビが見られるようにし、 資材を整備する。 地デジ配線費が525万円、 床マットとダンボールベッドが各19万円。

  「循環型社会」 では、 市内の製材所などで出たチップを燃やし、 グリーンベル青垣の温水プールの熱源にあてる。 燃料となるチップの供給施設整備計画も新年度に策定する。

 太陽光発電システムを導入した場合、 キロワットあたり3万円、 上限12万円を助成する。 太陽熱温水器の場合も、 3万円か6万円を助成する。 個人、 事業所が対象で、 契約は市内業者に限る。

  「健康・福祉」 の産科医師広域就業支援金は、 500キロ以上離れた所から赴任する医師に交付する。

 障害者就業支援事業は、 春日庁舎のチャレンジスペースに、 障害者の就労支援を包括的に行うセンターを設置する。 現在は授産品の販売のみだが、 喫茶コーナーを設け、 市役所内の軽作業を発注し、 安定した作業の確保と工賃引き上げをめざす。

 70歳になる高齢者に肺炎球菌ワクチンの接種費用の2分の1を助成する。

  「教育文化」 では、 小学校の175教室、 中学校63教室に扇風機を設置する。 小学校の図書室に冷暖房の設置も進める。 夏休み中の工事を想定。

 氷上西高への通学費補助金は、 月額1万5000円を超える分のバス定期代を補助する。

 こども園では、 氷上2、 春日と山南各1カ所の用地取得費などを計上。

 大手会館は耐震対策を含めた大規模改修を実施。 2カ年に渡る見通し。

  「産業が育つ」 では、 シカ捕獲実施隊編成支援事業委託料を新設。 市猟友会に委託し、 より駆除に力を入れる。 420万円。 シカ有効活用調査研究等委託料は100万円。 皮や内臓の活用策などを考えてもらう。

 クリの振興に計792万円。 グランドカバープランツの栽培の研究委託料150万円を計上した。

 新規起業者への補助金は、 空き店舗や民間を改装して起業する人の初期投資や家賃の助成。 初期投資は、 2分の1で上限150万円。 家賃は、 賃貸料の3分の1で上限40万円 (2年間)。 5億円発行するプレミアム商品券の上乗せ分の負担 (5500万円) は継続する。

  「連携・交流」 では、 丹波竜発見場所の遊歩道整備に4041万円。 化石レプリカなどの購入費も予算化。

 

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