木質チップ 温水プールの燃料に

2012.03.08
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 丹波市は新年度、 グリーンベル青垣 (丹波市青垣町田井縄) の温水プールに、 間伐材などを活用した木質チップ (木材を細かく砕いたもの) を燃料とするボイラーを設置、 稼働させ、 あわせて木質チップを供給する施設整備に向けた調査を行う予定。 開会中の市議会定例会に1億2017万円を計上している。 林地残材などの木質バイオマスを、 地域資源として活用するのがねらい。 市農林整備課は、 「もともとのねらいは山の整備にある。 関係する団体、 山の所有者である市民に、 いかに関心をもってもらうかが課題」 と話している。

 導入するボイラーでプールの水を温める。 約450―500キロワットの出力のものを想定しており、 新年度からメーカーの比較検討など、 機種の選定に入る。 ボイラーを保管する建屋、 燃料となる木質チップの貯蔵庫も整備し、 年度内の稼働をめざす。 国の補助金も活用する。 冬場や非常時のために現在の重油ボイラーも使える状態で残す。

 木質チップの供給施設が整備されるまでは、 市内の製材所などに頼んで臨時的にチップを製造してもらう。 現在のところは、 同プールのボイラーのみを想定しているが、 将来は木質チップの他の利用法も考える。

 また、 木質チップの供給拠点整備は2013年度の予定で、 同チップの供給体制の確立に向けた調査研究も行う。 今年度、 林地残材の活用に関する調査を、 市内のNPO法人サウンドウッズ (丹波市氷上町賀茂、 安田哲也理事長) に委託。 同法人は、 3月末までに報告書を提出する予定で、 新年度はその内容をさらに現実的にするための調査を行う。

 

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