丹波市は定例会最終日の3月27日、 新年度一般会計予算案のうち、 庁舎整理統合準備事業の設計監理委託料1834万6000円を削除し、 基金に積み立てる、 明細書の一部訂正を行い、 賛成多数(賛成19、 反対4)で可決された。 22日の市議会予算特別委員会 (太田喜一郎委員長、 23人) では、 議員から同委託料を減額する修正動議が出されるなどし、 同予算案が否決されていた。
辻重五郎市長は、 「庁舎の機能集約について、 予算特別委員会などで議員からさまざまな意見をいただいた。 さらに十分な検討が必要であり、 継続して議会との協議も必要」 と、 訂正の理由を説明。 また、 議員の質問に答えるかたちで、 「既存施設を最大限活用した機能集約という方針に変わりはない。 今後の対応については、 訂正をお願いする現時点では明らかにすべきでない」 との考え方を示した。
辻市長は取材に対し、 「訂正は、 庁舎問題から派生したことではあるが、 一般会計は、 それ以外の部分においても市民生活への影響が大きい。 市と議会との接点を探るなかで出した判断だ」 とした。