任期満了に伴う篠山市議会議員選挙が4月22日、 投開票された。 最下位当選者と次点との差がわずか1票で、 落選者3人がいずれも700票以上を得票するという、 かつてない少数激戦を勝ち抜き、 18人の新議員が誕生した。 当選者は現職15人、 新人3人。 党派別では、 公明2、 共産1、 無所属15。 女性議員は現職2人が落選し、 4人から2人に。 投票率は前回より4・74下がり、 これまでの市議選で最も低い64・71%だった。 (3面に「視点」)
前回 (2008年) と同様、 公明党の候補者が上位を占め、 組織力の強さを見せた。 ただ、 木戸貞一さんが1位の園田依子さんに4票差に迫る2位と善戦。 前回より440票を上乗せした。 城東地区のほか、 地区外にも積極的に入って街頭演説を繰り返し、 支持を得た。
また、 今田町から唯一の出馬となった大上磯松さんは前回より270票余りを上積みし、 4位当選を果たした。 栗山泰三さんは、 地元岡野地区を中心に、 小畠政行さんは出身の福住地区を固めたほか、 住所地の城北地区からも票を加え、 いずれも新人の勢いを見せた。 大山地区から唯一出馬した、 渡辺拓道さんは前回より約300票近く減らしたが、 地元を中心に票を集めた。 いずれも現職の林茂さん、 吉田浩明さんは近隣新人候補の勢いに押されたが議席を守った。 奥土居帥心さんは前回と同様、 最下位で滑り込んだ。
今回の選挙は、 通勤客をターゲットに初めてJR篠山口駅東口で期日前投票所を設け、 371人が投票したが、 定数に対する候補者数が少ないことなどから投票率が下がるとみられていた。 53カ所の投票所のうち、 47カ所で投票率が下がり、 特に畑、 西紀北、 今田地区で投票率低下の幅が大きかった。