丹波市は6月8日、 氷上町佐野地内で予定していた市道特15号線 (佐野橋) 橋梁架替工事の設計書に積算誤りがあり、 6日に入札を中止したことを明らかにした。 同日の市会議員総会に報告した。 積算ミスによる入札中止は、 今年に入り3件目。 市は、 今定例会中の総務常任委員会に改善策を示す。
市建設部によると、 工事用道路の盛土において、 トラックの運搬距離を 「4・3キロ」 で積算していたのに、 特記仕様書には 「4・0キロ」 と誤った記載をしていた。 同工事の積算業務は、 公益財団法人・兵庫県まちづくり技術センターに委託。 それをもとに市が特記仕様書を作成する際にミスが起きた。
入札は5月28―29日に行われ、 30日に開札。 昨年12月から運用が始まった試行要領に基づく積算疑義申立て期間内の6月1日に4社から指摘があった。
永井隆夫副市長は、 「職員の資質向上はもちろん、 チェック体制が重要であり、 再度検討したい。 業者から質疑を受ける期間を長くとるなど、 運用上の改善策を提案する」 と話した。