丹波市教育委員会は、 市内の小中学校で外国語授業のサポートをしている 「ALT (外国語指導助手)」 の活動の場を、 今年度から幼稚園や保育園にも広げた。 小中学校の長期休暇やテスト期間など、 ALTの空き時間を生かして幼・保育園に出向く、 「ワクワクにこにこイングリッシュ」 と名づけた事業を展開する。 市教委は、 「公立の幼・保育園だけでなく、 ゆくゆくはこども園にも拡大していきたい」 と話している。
市内のALTは7人。 それぞれ各中学校に籍を置き、 小学校にも出張して指導している。
幼・保育園では、 英語を使った遊びやゲームが主な内容になる。 小中学校での英語の授業のような英会話学習ではなく、 英語に触れることで抵抗感をなくすことを大切にする。
長期休暇のある幼稚園はテスト期間、 保育園は長期休暇の時期を利用。 ALTの空きを記した一覧表から、 幼・保育園が市教委にALTの派遣を依頼し、 市教委で日程などを調整する。
市教委は、 4月に開かれた校園長会で同事業を紹介。 現在、 幼稚園3園から派遣の依頼が来ており、 中学校の期末試験がある6月末にも派遣される見込み。 市教委は 「予想していたより低調だが、 事業を進めるなかで浸透していけば」 と話している。
ALT7人は、 アメリカ、 カナダが各2人、 ニュージーランド、 イギリス、 オーストラリアが各1人。