植物油で車走らせる 再利用考える体験会 篠山市曽地中で

2012.07.12
ニュース

 篠山市曽地中の 「熊谷朝日園」 で7月7日、 使用済みの植物油などを使った 「ベジタブルオイル」 を燃料にして走る車を製作するワークショップが開かれた。 原発問題からクリーンエネルギーに注目が集まる中、 全国各地から16人が参加。 捨てられるはずだった油で車が動き出す様を見守った。

 同園の熊谷拓朗さんらがつくる 「チームWVO」 の主催。 ベジタブルオイルは、 使用済みの廃食油を自然ろ過し、 ゴミを取り除いたものや、 賞味期限切れの植物油を活用したもので、 「SVO (ストレート・ベジタブル・オイル)」 といわれる。

 ワークショップでは、 チームメンバーがディーゼル車をSVOに対応できるようにする整備作業を披露。 廃食油を温める装置 「熱交換器」 を取り付けるなどし、 軽油とSVOの切り替えができる 「2タンク式」 に仕上げ、 参加者らは試乗を楽しんだ。

 また8日にはドラム缶でつくることができるロケットストーブや、 太陽光発電 「メガソーラー」 について講演を行った。

 熊谷さんは、 「クリーンなエネルギーは新たに資源をつくりだすのではなく、 捨てるものを利用すること。 SVOなどについてたくさんの人に知ってもらえれば」 と話していた。

 

関連記事