全国高校野球選手権兵庫大会の5回戦が7月24日行われた。 篠山産業はベイコム野球場 (尼崎市) で関西学院と対戦。 3―7で負けたが、 同校30年ぶりのベスト16に入った。
篠山産業は1回表、 二死1塁から、 4番岸田康佑君 (氷上中出身) の右前打で1塁ランナーの沢本晃弥君 (篠山中出身) が好走塁。 1、 3塁にしたが、 後が続かなかった。 2回表には、 8番泉伸也君 (春日中出身) がセーフティバントの後、 2盗を決めるなど機動力を生かしたが、 先制できなかった。
3回裏、 関学の2本の単打と送りバントの後、 右飛のタッチアップで先制された。 4回裏にも、 3本の長短打で3点を追加され、 0―4に。
6回表、 沢本君の中前打と5番蔭山博律君 (氷上中出身) の送りバントなどで一死2、 3塁に。 関学投手の暴投の間に沢本君が生還して1点をもぎ取った。
7回裏、 投手を細川一輝君 (西紀中出身) に交代。 バントヒットや単打で2点を献上した。 しかし、 8回表には、 蔭山君のショート強襲ヒットの後、 細川君が右ポール際のホームランを決め、 3点差まで追い詰めた。 8回裏、 エースの泉君が再度登板。 2塁打などを浴び、 1点を奪われた。 最終回は、 1塁側の、 後輩、 OB、 保護者、 関係者らのさらに大きな声援があったが、 逆転することはできなかった。
坂口裕亮監督は、 「一人ひとりの能力では太刀打ちできなかったので、 みんなで1点ずつ取ろうとがんばった。 それぞれが食らいつくバッティングですべてを出し切った」 と話した。 古川輝弥主将 (氷上中出身) は 「エラーが出たり、 自分たちの野球ができなかった。 周りの応援があり、 ここまで来られた。 後輩にはもっと上を目指してほしい」 と涙をぬぐった。 エースの泉君は 「焦っていた。 もっと、 周りを頼るピッチングをすれば良かった。 でも、 悔いはない」 と話していた。
▽5回戦
篠山産業 000001020|3
関西学院 00130021×|7