黒豆のルーツ栽培 大豆の原種「ツルマメ」 城東小5年・堀さん

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写真・ツルマメ (右) と篠山特産種 「丹波黒」 の莢の大きさを比較

 城東小学校5年生の堀彩美さん (篠山市小中) が、 篠山特産の黒豆をはじめとする大豆の原種といわれている 「ツルマメ」 (マメ科) を自宅で育てている。 プランターと畑の2カ所で栽培しており、 畑に直播きしたものは、 そばに植わったコスモスの茎を支柱につるをからませ、 高さ1・5メートルほどに成長。 つるのあちらこちらに長さ3センチほどの小さな莢 (さや) を無数にぶら下げ、 秋風に揺れている。 堀さんは 「ツルマメは黒豆のルーツだけあって、 今の大きな黒枝豆に姿がそっくり。 ミニチュアみたいでかわいい」 と微笑んでいる。

 ツルマメとの出会いは3年生の時。 1年間の授業で黒豆の品種改良や歴史について学んだ。 その中で 「黒豆のご先祖様がツルマメで、 その小さな豆から人々が品種改良を重ねて今の大粒の黒豆ができたことを知り、 すごいと思った」 という堀さんは、 「ツルマメをこの先も大事に残していきたい」 と、 学校から種を少しもらい、 自宅のプランターにまいて育てることにした。

  「育てるのは難しいのかなと思ったけど、 意外に簡単で、 時々水やりをするくらいでぐんぐん育ち、 小さな莢がたくさん付いたときは本当にうれしかった」 と笑顔で栽培の思い出を振り返る。

 また、 丹波農業改良普及センターの職員から、 「ツルマメはどこでも見られる植物だったが、 草刈りや外来植物の侵入などで最近、 急速に減り、 希少種になりつつある。 探せばほかにもあると思うが、 私が市内で自生地を確認できたのは西谷、 野尻、 真南条上の3カ所だけ」 という情報を聞くと、 早速、 家族と一緒にツルマメ探索ツアーに出掛けた。 同小学校区内を車で走り回り、 探し求めたが、 「見つかったのは近縁種のヤブマメばかり。 ツルマメは発見できず、 改めて貴重なものなんだと分かった」 と話す。

 授業の中で、 60年前の篠山の黒豆は100粒当たりの重さが約50グラムだったが、 品種改良を続けた結果、 現在の約80グラムにまで肥大化したことを学んだ。 それにならい、 今年春ごろにまいた種は、 前年に収穫した中から粒の大きなものだけを選りすぐったものだという。

 堀さんは 「これからも栽培を続けて、 私もどこまで豆粒を大きくできるか挑戦してみようかな」 と、 授業での学びを実践しようとしている。

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