中央分水界の山の一つ、 五台山 (854・6メートル) の東西の麓の氷上町幸世自治振興会と、 市島町前山地区自治振興会が、 10月14日に予定していた交流登山 「五台山まつり」 が、 クマの出没と雨による準備困難を理由に、 中止になった。 5年連続の中止で、 準備を進めていた関係者たちはがっかりしている。
今年で19回目の催し。 中止理由は、 15回 (2008年) が、 雨、 16回は、 新型インフルエンザの感染拡大を防ぐため、 17回はクマ、 18回は雨―だった。
5月の新緑の時期に実施していたが、 自治会の運動会シーズンと重なっているなどの理由で、 17回から秋に日を変えた。 秋開催にして以降、 1度も開催できずにいる。
前山で9月19日にクマの目撃情報があり、 開催可否を検討していたところ、 9月30日の登山道整備作業も雨で中止となり、 再準備の日程調整が難しいなどとして、 開催困難と判断した。
単独開催の可能性を探っていた幸世も4日、 目的である前山との交流ができないことから、 歩調を合わせ開催をとりやめた。
両自治会からそれぞれ登山し、 お昼前に山頂で合流、 大声大会や、 北、 前山両小児童による校歌の交歓を計画していた。
また、 今回は、 風雨で老朽化していた山頂の展望台 (5×3メートル) を春に作り替えており、 両地区の住民にお披露目をする予定だった。
幸世自治振興会では、 「中止は残念だが、 子どもも大勢登るし、 クマに襲われたりしては大変」 と話し、 前山地区自治振興会では、 「来年度は実施時期も含め、 クマや天候に左右されないで、 五台山や大杉ダムなど、 前山地区の自然をいかしたイベントを計画したい」 と話した。