11月11日告示、 18日投開票される丹波市長選挙に、 新たに行政書士の足立又男氏 (64) =柏原町柏原=と、 政治団体 「丹波維新の会」 役員の稲上芳郎氏 (39) =市島町酒梨=が立候補を表明した。 共に無所属で出馬する。 三選をめざす現職の辻重五郎氏 (73) =氷上町中=と三つ巴の選挙戦になる見通し。 同時に行われる市議会議員選挙 (定数20) も、 丹波新聞社の取材に21人が立候補を表明 (6日時点)。 無投票もうわさされる低調な雰囲気から一転、 両選挙とも選挙戦が確実な情勢となった。
足立氏は7日、 市役所で会見し、 「地域資源を活用し、 地域力を発信したい」 と述べた。 稲上氏は8日、 県丹波総合庁舎で会見し、 「子どもや若者が夢を持て、 戻って来られる魅力ある丹波市をつくる」 と述べた。
辻氏は、 2008年の前回選挙で無投票で再選された。 2004年の丹波市合併に伴う市長選では、 告示日の立候補届出受付締切1時間前に届け出た候補との一騎打ちを制し、 初当選した。 投票率は78・59%。
これまでに、 平成の大合併で誕生した県内19市町の首長選は42回行われた。 首長選は、 一騎打ちが23回と最多。 「3人以上の候補者の争い」 が10回あり、 丹波市長選が三つ巴になっても珍しくはない。 「無投票」 は9回。
◆市議会議員選挙 21人が立候補固める
丹波市議会議員選挙 (定数20) では、 6日までに立候補届出書類の予備審査を終えた20人と書類準備中の1人が、 丹波新聞社の取材に立候補を表明した。 また、 寝具小売業の小倉文雄氏 (63) =柏原町柏原=が、 「市長選挙も含め、 無投票になるなら、 必ず立候補する」 と、 準備しており、 選挙戦は確実な情勢になった。 しかし、 過去の市議選と比べると依然低調なまま推移している。
取材に対し、 立候補すると表明したのは、 現職15人、 元職1人、 新人5人。 政党公認は、 公明党と共産党の各2人。 ほかは無所属。 旧町別は、 ▽柏原=2▽氷上=5▽青垣=3▽春日=3▽山南=5▽市島=3―。
2008年の前回市議選は、 定数24に対し30人が立候補。 最下位当選者の得票数は1084票。 投票率は、 75・84%。 2004年の合併時の市議選は、 定数30に対し44人が立候補。 最下位当選者の得票は、 900・515票。 投票率は78・59%だった。
これまでに、 平成の大合併で誕生した県内19市町の議会議員選挙は、 補欠選挙を含め、 46回行われた。 定数 「3人以上超過」 で選挙戦が行われたのが35回と圧倒的に多い。 「定数1超過」 の選挙戦は、 養父市で2度、 豊岡市と神河町、 香美町 (補選) で1回ずつの5回にとどまる。「2人超過」 も3回 (うち1回は補選) しかなく、 「無投票」 も3回 (うち1回は補選)。