丹波並木道中央公園 (篠山市西古佐、 079・594・0990) のボランティアグループ 「木工サポーター」 がこのほど、 子どもの遊び小屋 「キッズハウス」 を制作し、 自由に遊んでもらおうと、 公園管理事務所前に設置した。 同グループの代表、 足立輝文さん (71) =同市住吉台=は、 「つくったメンバーはみんな素人ばかりだけれど、 知恵を出し合い、 こだわりを持って作り上げた逸品。 子どもたちがこの小屋で元気に遊び回ってくれることを楽しみにしています」 と笑顔で話している。
キッズハウスの大きさは、 高さ約2メートル、 幅約1・6メートル、 奥行き約1・3メートルで総ヒノキ造り。 公園内の森林整備で切られた間伐材を活用し、 延べ1週間かけて制作した。
同公園事務局から制作依頼を受けて、 取り組んだもので、 「子どもたちはお店屋さんごっこが好き」 ということを聞き、 正面には大きなカウンターをこしらえた。 けがをしないようにと、 使用した材料のすべての角を面取りし、 丸みを持たせている。 また、 雨や日光が降り注ぐ屋根には、 耐久性を上げるため、 焼いた板を用いた。
同グループは同公園の開園と同時期の2007年に組織。 現在、 同市内を中心に神戸や大阪などから63―81歳までの14人が在籍し、 毎週月曜日に集まって活動している。 同公園内の森林活動センターに備え付けられた木工道具や工作機械を巧みに操り、 公園事務局から依頼を受けたテーブルやいす、 物置小屋、 滑り台などの遊具を制作している。 結成当初からこれまでに制作した木工作品は、 いす100脚以上、 テーブル10台以上にのぼるほか、 小屋も5棟建てている。
同公園管理事務所の松井省三課長は、 「ここは親子連れの多い公園。 利用者さんから 『木の遊具の充実を』 との声が多く聞かれることもあり、 木工サポーターに制作を依頼している。 特技を生かして、 こちらの提案を見事に具現化していただき、 本当に頼もしい存在です」 と感謝している。