兵庫県篠山市東新町出身のプロボクサー、 角谷淳志選手 (27) =金沢ジム=が、 このほど行われた世界ランカー戦に判定で勝利し、 12月度のWBA (世界ボクシング協会) ライトフライ級13位にランキングされた。 昨年7月の日本スーパーフライ級タイトルマッチでは敗れたものの、 まさかの世界ランカーへ“飛び級”。 角谷選手は、 「世界と言っても13位。 もういい年なので、 パッパッと駆け上がっていきたい。 目標は日本タイトルへの再挑戦」 と気を吐く。
角谷選手にとって初の世界ランカー戦は昨年11月。 WBA世界ライトフライ級9位のフィリピン人、 レイ・ロリト選手と大阪の住吉区民センターで拳を交えた。
世界ランカーの上、 体が大きく苦手のサウスポーが相手という気負いもあってか、 角谷選手は1、 2ラウンド、 KOを狙って果敢に攻め込んでいったが、 逆に相手のパンチを食らい、 「何度か景色が暗くなった」。
しかし、 トレーナーから叱責され、 3ラウンド以降は冷静さを取り戻した。 足を使い、 相手のパンチを殺しながら間合いを取り、 かわして決めるスタイルで終始相手を圧倒し、 強烈な右ストレートなども浴びせた。
試合は最終8ラウンドまでもつれ込んだが、 終わってみれば判定3―0。 初の世界ランカー戦を勝利で飾った。
翌12月度のランキングで世界ランク入り。 それに伴い、 日本ランキングからは一時的に外れている。
昨年のタイトルマッチでは判定の末に敗れ、 悔しい思いをした。 「世界ランカーといっても、 ピンキリ。 タイトルマッチを闘った選手 (帝里木下選手) の方が強かった」 と振り返り、 「年内にもう一度日本タイトルマッチを狙う。 今しかできないことなので、 全力を出し切りたい」 と話している。