全国に誇れる農業の取り組みを顕彰する 「第2回丹波農業グランプリ」 (同実行委員会主催、 丹波新聞社など協力) の審査と表彰式が2月13日、 ハートフルかすがであり、 鶏卵生産の 「カンナンファーム」 (兵庫県丹波市春日町栢野、 河南義則社長) が大賞のグランプリに輝いた。 また、 初めて賞が設けられた、 氷上高校農業クラブの生徒が選ぶ 「夢の農業賞」 に、 自然農法の農体験と農家レストラン 「三心五観」 (同市春日町下三井庄、 藤本傑士さん経営) が輝いた。
39件の応募の中から、 実行委員会 (婦木克則委員長) が、 地域との連携、 貢献、 環境への配慮、 将来性などの観点から、 書類選考とヒアリングで最終6社 (団体) に絞り、 6候補が自社の取り組みや製品をプレゼンテーション。 神戸大農学部准教授の中塚雅也さんを委員長とする審査員6人が、 選考した。
河南社長は、 子どもに安心でおいしい卵を提供しようと、 人間の食用トウモロコシと魚粉、 地元で取れたニンニクなどを自家配合し、 飼料にして与えるという品質への強いこだわりのほか、 鶏舎を衛生的に保ちハエの発生を抑えていること、 コスト削減のため、 工事関係を極力自力で行っていることなどを紹介した。
婦木実行委員長は、 「経営として完成されている」 と評した。 河南社長は、 「他候補のレベルが高く、 優勝できるとは思わなかった。 優勝を励みに次に進みたい。 円安で飼料の値が上がっているが、 踏みとどまって品質を落とさないようがんばりたい」 と喜びを語った。
このほかの受賞者は次のみなさん。
▽審査員特別賞=徳寿園 (丹波市春日町中山、 茶の生産、 販売、 菊炭生産)
▽準グランプリ=こやま園 (同市春日町黒井、 なた豆茶製造、 販売)、 氷上パスミルク生産会 (7戸、 低温殺菌牛乳用の生乳を生産)、 三井フローラ (同市春日町多利、 花苗、 野菜苗生産)、 宮垣農産 (同市氷上町鴨内、 有機米と野菜農家)、 徳寿園
▽新人賞=しのたろう農園 (同市氷上町三原、 有機・無農薬野菜の生産、 みそ、 野菜パウダー製造)
▽パートナー賞=氷上つたの会 (同市氷上町石生、 野菜の委託加工)