「ありがとう大賞表彰式」 女優の小山明子さん対談

2013.03.14
ニュース丹波市

 全国から 「ありがとう」 のメッセージを募集した 「丹 (まごころ) の里ありがとう大賞」 の表彰式が3月9日、 春日文化ホール(兵庫県丹波市春日町黒井)で開かれた。 大島渚映画監督の妻で女優の小山明子さんと、 元NHKアナウンサーの村上信夫さんによるスペシャルトークもあった。

 入賞入選者の表彰のあと、 同大賞の審査委員長も務めた村上さんが講評を行い、 「 『ありがとう』 は日本人のもっとも好きな言葉ですが、 親しい間柄になればなるほど、 はばかられる言葉。 でも、 『ありがとう』 と言うことで、 『ありがとう』 の体になる。 毎日、 お念仏のように 『ありがとう』 を言い、 自然に 『ありがとう』 を交わす世の中でありたい」 と話した。

 このあと、 脳出血で倒れ、 今年1月に亡くなった大島さんを17年間、 介護した小山さんと、 村上さんが対談。 大島さんが倒れた当初、 小山さんは女優を捨てられず、 「妻として何の役にも立てない」 という思いから、 うつ病になり、 自殺まで考えたことを明かした。

 小山さんらがリハビリの手助けをすると、 大島さんは必ず 「ありがとう」 と感謝の思いを伝えたといい、 「だからこそ、 この人のために何とかしようと思えた」 と話した。 「体が不自由になることは不幸なこと。 でも、 大島のおかげで我が家は一つになれた。 人間として成長もできた。 『今日1日、 生きられてありがとう』 という思いをかみしめることもできた」 と締めくくった。

 

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