兵庫県丹波市氷上町本郷の写真愛好家、 荻野雄一郎さん (72) が3月7日、 自宅近くで、 冬の渡り鳥ヒレンジャク (スズメ目レンジャク科) の群れを撮影した。 シベリアからの渡り鳥で、 日本などで越冬する。 丹波地域で目撃されることは珍しい。
頭に冠羽 (かんむりばね) があり、 尾の先端が緋色をしている。 体長18センチほど。
居間にいたところ、 中庭に1羽が降りて来たのが見えた。 「ヒレンジャクじゃないか」 と、 あわてて300ミリの望遠レンズがついたカメラを手に取り、 電柱にとまっている9羽と、 数メートル先の柿の木にとまっているものを撮影した。
「逃げるかな、 と思ったが、 スズメより人をおそれなかった」 と荻野さん。 「尻尾の先端が緋色で、 全体がやわらかい感じ。 生まれて初めて実物を見れ、 まさか撮影できるなんて」 と喜んでいた。