兵庫県丹波市内の14事業所でつくる異業種交流グループ 「プラザひょうたん」 (会長=矢尾孝夫・ヤオシン社長) が、 市内事業所で勤務する若者に、 丹波年輪の里 (同市柏原町田路) 裏手に所有する共同社宅 (アパート) の空室を格安家賃で提供する。 人口が減る一方の市を少しでも明るくしたいとの思いから取り組むもので、 入居希望を募っている。
同グループは1992年に発足。 人材を九州に求めていた96年、 8社が出資し、 共同社宅2棟を、 98年にも1棟を建設。 独身者を中心に、 会員事業所の社宅として使っている。 3棟とも2階建てで、 計40室 (2DK4室・占有面積48平方メートル、 1DK36室・同18・7平方メートル)。 部屋ごとに分筆登記し、 各社の名義で所有している。 会員事業所が支払う協力費を家賃の一部や共益費にあて、 低価格で貸している。
結婚や離職によって生じた空室を、 会員外の企業の社宅に貸しており、 現時点で空室が10室あることから、 物件の保守管理業務を一手に担っている矢尾会長が、 「特別応援価格」 で貸すことを発案した。
家賃は相場の半額程度を想定 (応相談)。 丹波市内の事業所が条件。 個人でなく、 会社に社宅として貸すため、 事業所からの申し込みに限る。 矢尾会長は、 「当初の入居者はそれなりに地元に定着してくれ、 役立った。 償却を終えており、 賃料で稼ごうと思っている会員はない」 と言い、 「微力ながら、 働く若者を応援し、 丹波市を元気にするお手伝いができたら」 と話している。 問い合わせは矢尾会長 (TEL0795・72・3677)。