耐震性が低いことが分かり、 2010年6月から車を通行止めにして、 架け替え工事をしていた、兵庫県の篠山市城東支所近くの泉橋の架け替え工事がほぼ完成し、 30日午前10時―正午、 渡り初め式 (城東校区自治会長会主催) が行われる。 同日午後から供用が開始され、 日置―雲部、 村雲、 大芋、 畑地区を結ぶ動脈が2年9カ月ぶりに復活する。
旧泉橋はコンクリート製で1968年に完成。 2008年から、 老朽化による補修工事をしていたが、 細部調査の中で、 川底に接した基礎と橋脚の接合部分が不十分で、 「震度4程度の揺れで崩落の恐れがある」 として、 補修工事から架け替え工事に変更し、 10年2月から工事を進めた。 同6月から全面通行止めに。 同7月からは、 仮歩道橋を設置し、 自転車や歩行者は通行できるようにした。
11年5月までに旧橋の撤去を完了。 同10月に新橋の橋台や橋脚などの 「下部工」 を実施。 昨年5月に下部工を完了した後、 8月から橋本体の 「上部工」 に着手した。 現在、 道路舗装や高欄などの仕上げ工事を残すだけとなった。
旧橋は長さ約80メートル、 中央線がない車道幅約5・5メートルで、 歩道はなかった。 新橋は長さ約73メートル、 片道1車線で車道幅は約6メートル。 そのほか、 上流側に幅2・5メートルの歩道を設けた。 総工費は約3・9億円。
渡り初め式は、 市城東支所内で式典後、 泉橋に移動し、 関係者らによるテープカット。 地元の3世代の夫婦がいる家族2世帯、 計12人が渡り初めするセレモニーがある。