丹波市が、 グリーンベル青垣の温水プール東側に設置した木質チップボイラーが4月から本格稼働している。 木質チップを燃やし、 温水プールの熱源にする仕組みで、 市の試算では年間約780トンの木材を消費するという。 今年度、 グリーンベル青垣で使用する木質チップは市森林組合から購入するが、 市は来年度以降の供給元となる木質バイオマスチップ供給施設整備に対する補助金を予算化しており、 今後、 関係団体と協議を進める。
昨年度、 鉄骨平屋建て (約130平方メートル) のボイラー棟を建設し、 その中に450キロワットのスイス製ボイラーを導入。 木材を4センチ×8センチ程度に切削したチップを燃やし、 熱変換機を通して熱を水に伝え、 プールの水温を約30度に保つ。 点検時などのために重油ボイラーも更新した。 事業費は約1000万円。
市は木質バイオマスチップの供給施設を民間で整備してもらおうと、 補助金として1億500万円を予算化。 市森林組合や丹波林産振興センターなどと協議しながら、 事業主体や販路について協議する。 また、 木質チップボイラーを、 薬草薬樹公園 (丹波市山南町和田) の薬草風呂や、 やすら樹 (同市氷上町清住) の浴室にも設置できないか調査する。
市農林整備課は、 「木質チップの活用は、 森林整備が目的。 国の制度も切り捨てでよかったのが搬出を奨励するようになっている中で、 林地残材の有効活用につながれば」 と期待している。