「佐治小用地に新築」 青垣地域小学校統合準備委・結論 開校目途3―4年後

2013.05.12
ニュース丹波市

 青垣地域小学校統合準備委員会 (足立均委員長、 35人) は5月7日、 青垣住民センターで開いた会議で、 「2016年度か17年度の開校を目途に、 現在の佐治小学校の用地に統合小を新しく建設する」 と、 委員会としての結論を出した。 市に要望書を提出するほか、 5月31日―6月6日にかけて、 4校区で説明会を開く。

 難航していた用地については、 先月、 同委員会の専門部会 (足立英俊部会長) が、 青垣中の同一敷地も隣接地も困難と判断。 「市有地活用が現実的な選択肢」 として、 4小学校の中から、 佐治小の場所を選んでおり、 同準備委員会の承認で、 正式に決まった。

 また、 校舎は、 既存校舎 (4階建て) の活用でなく、 「新校舎の建設をもって統合という考えを持ちたい」 とする足立委員長の提案が了承された。

 開校時期も、 できるだけ早期にと、 来年度中に設計し、 15年度中に工事を終わらせ、 16年度の新入生が入学する4月開校か、 工事日程が厳しければ17年4月を開校時期とするとの委員長提案に異論はなかった。 市教委の推計によると、 16年度の青垣地域の児童数は273人。 17年度は268人。

 統合校舎の位置をめぐって、 学校行事時の保護者駐車場の確保を問う意見があったが、 足立委員長と足立部会長が 「氷上西高校を借りる」 「同小近くの市有地を活用する」 などと答えた。

 校舎の新設については、 「現状の4階建て校舎は安全面で不安」 「職員室が2階にあるのも、 緊急時の対応に不安」 などの意見が出された。

 用地選定をめぐっては、 「青垣地域の教育を考える会」 の答申 「できるだけ早期に、 同一敷地での小中一貫教育」 を同委員会では尊重し、 青垣中 (同町小倉) の運動場に統合小を建てることをめざしたが、 土地確保や死角が生じるなどの問題が生じ、 断念。 次いで、 同中南側の農地を取得し、 裏山を削って面積を確保し、 隣接地で小中連携を目指す道を模索したものの、 埋蔵文化財調査や保安林解除などに時間がかかることから、 これも断念。 最終的に▽面積 (2万平方メートル) が確保できる▽町の中心地で通学の利便性が高い▽青垣中に比較的近く、 小中連携がはかりやすい―などの理由で、 佐治小に落ち着いた。

 説明会の日程は次のとおり。 時間はいずれも午後7時半―9時。

 ▽神楽=31日▽佐治=6月3日▽芦田=4日▽遠阪=6日

 

 

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