台風の被害で木が倒れ、 うっそうとした山を里山に回復しようと、兵庫県丹波市氷上町葛野地区の有志6人でつくる 「かどのでもりもり倶楽部」 (待場明雄代表) が、 同町上新庄の森を整備している。
山は、 交流施設かどのの郷から達身寺に至る道の東側に広がる100ヘクタール以上の 「森山」 と言われる区域。 9年前の台風で、 ヒノキなどが倒れ、 人が入れなくなったという。 同地区有志の間で、 昔のように広葉樹が広がる山に回復させたいという思いが強まり、 昨年11月に同倶楽部を設立。 以来、 メンバーは月1回集まり、 背丈以上あるネザサを刈るなどの作業を行っている。
ネザサが刈り終われば、 コナラやドングリなどの苗を植え、 時間をかけながら里山に戻していく計画。 都市部住民にも呼びかけ、 ネザサ刈りや植樹などの作業を体験してもらい、 地元と都市部が一体となった里山整備を目指している。 刈ったネザサは燃やして灰にし、 肥料として使用していくことも考えている。
同倶楽部の三輪邦興さん (63) は 「東南海地震発生の可能性が高いと言われている今、 都市部の人にもまき割りや火をおこす体験もしてもらいたい。 多くの人が、 山遊びができる環境にしたい」 と話している。
同倶楽部では、 一緒に里山作りに協力してもらえる人や企業も募集している。 問い合わせは三輪さん (TEL080・4079・7984)。