近畿2府4県の花に縁がある寺院でつくる 「関西花の寺二十五カ所霊場会」 (会長=北川慈照・長岳寺住職、 天理市) が5月18日、 高源寺 (兵庫県丹波市青垣町桧倉、 山本祖登住職) で、 設立20周年記念法要を催す。 午後からの記念式典では、 オペラや民謡の上演が予定されている。 無料で、 誰でも参拝できる。
「ボタン寺」 「アジサイ寺」 など、 昔から 「花の寺」 として名高い25カ寺が、 宗旨宗派の垣根を越えて集まった会で、 花を通してお寺と接点を持ってもらい、 豊かな人生づくりに貢献しようと結成された。 丹波地域ではモミジの名所として知られる高源寺のみが加盟 (4番札所)。 アジサイ寺として丹波地域からも参拝客が多い福知山市の観音寺 (小籔実英住職) が1番札所。 20年間で、 100万人以上の参拝者があったという。
毎年1度、 各寺持ち回りで花法要を開いており、 20周年記念の法要を、 同会の会計を発足以来、 山本住職が務めている縁で同寺で開くことになった。
設立時、 10周年と節目の法要は大阪で開いており、 丹波地域で同会の大きな法要が営まれるのは初めて。 寺院関係者だけで300人が集まる見込み。 午前10時35分に、 同寺では山本住職の晋山式以来、 約30年ぶりとなる稚児行列が出る。 午前11時から法要が営まれる。
記念式典は午後零時40分から。 「今に生きるしあわせ」 と題した説法に続き、 太鼓演奏、 山形から沖縄までの民謡ショー。 地元の大槻朱里さん (ソプラノ) によるミニコンサートでフィナーレ。 大槻さんは、 「ユグノー教徒」 から 「高貴なる殿様方、 失礼致します」と、日本の曲メドレーを披露、 参拝客との合唱も予定している。 フリーアナウンサーの鈴木寛子さんが司会を務める。
節目に合わせて、 説法集とDVDを制作。 霊場会の看板も、 新調した。 また、 特注品の丹波布の教本入れを関係寺院の記念品とする。 参拝客には、 花の種をプレゼントする。
山本住職は、 「盛大な催しを地元の人にも楽しんでもらえれば」 と参拝を呼びかけている。