篠山市立中央図書館 (篠山市西吹、 079・590・1301) は、 6年前に篠山層群から発見された哺乳類化石の学名が、 同市乾新町在住の河合雅雄さんの名前にちなんで名付けられたことを記念し、 「ササヤマミロス・カワイイ」 展を開いている。 同哺乳類が生きていた時代や発見場所などを記載したパネル15点と、 化石や恐竜の図鑑約20点を展示している。 6月30日まで。 月曜休館。
2007年に同市宮田の白亜紀前期の地層 「篠山層群」 (約1億1000万年前) から恐竜やトカゲの化石とともに発見された哺乳類 (真獣類) の化石が、 国内最古で新属新種と判明。 発掘調査をしてきた県立人と自然の博物館 (三田市) の名誉館長を務める河合さんの名前や、 篠山の地名にちなんで 「ササヤマミロス・カワイイ」 と名付けられた。
学名の由来を解説したパネルには、 「 『ササヤマ』 は化石産出地の篠山にちなみ、 『ミロス』 は臼 (うす) という意味のギリシャ語で、 歯の形状 『臼歯』 を指している。 動物の学名はラテン語で付けられるので、 ラテン語の文法では男性の場合、 名前の後ろに 『―i』 を付けると 『だれそれさんのもの』 という意味になることから、 河合さんの名字と合わせて 『カワイイ』 となる」と記載し、来館者の興味を引いている。
パネルと併せて展示している恐竜図鑑などの図書は借りることもできる。