丹波市柏原町母坪の国道176号柏原バイパス沿いで目立っていた空きテナントが埋まり始めた。 先月定食屋が開店したほか、 飲食店2軒が今月から遅くとも来月には開店する見通し。 長く空き店舗になっていた一戸建ての飲食店跡でも歯科医院が開院準備を進めている。
焼き鳥 「あしだ」 などが入居するハクシンテナントに先月末開店した 「漣 (さざなみ)」。 カレーと煮魚、 焼き魚などの定食を600円で提供する。 同店は、 リフォームを手がける 「かすが」 (山南町村森) が運営する飲食店。 同社は、 「大型店があり、 発展が期待できる」 と進出理由を語った。
「飲み屋街」 にあって、 午前10時―午後5時と、 昼間に営業する。 居酒屋を考えていたが、 近くに同業態が出店することが分かり、 競合を避け、 様子を見ることにした。
同店から100メートルほどの 「情熱ホルモン」 跡に進出するのが、 居酒屋 「極楽秘密酒場 闇市倶楽部」。 福知山市を中心に 「なすグループ」 として飲食店を運営する 「エフシーナス」 (福知山市) の丹波市1号店。
さらに、 市消防本部近くの以前、 洋風居酒屋だった場所では、 中華そばの 「花乃家」 が開店準備中。 市内で石材店を営む男性が、 長年構想を温めていた、 鶏ガラスープのあっさり醤油味で勝負する。 「豚骨ラーメンや濃い味付けのラーメンがこのあたりに多いので、 昔ながらの中華そばで差別化をはかる」 と話している。
同テナントと 「闇市倶楽部」 の間にある、 お食事処 「淳平」 跡には、 歯科医院ができる。 7―8月の開院を予定している。
同バイパス沿いの柏原町南多田の空きテナントにも近く、 アウトドアブランドの服や靴などを販売する 「フィズム」 がオープンする。 アウトドアショップ 「フリーズ」 (氷上町市辺) の2号店。 同店は、 柏原バイパス沿いで集客し、 関心の強い層を市辺の店に誘導したい考え。
不動産のマツイ商事 (柏原町南多田) は、 「いい傾向。 アベノミクスの関係か、 雰囲気が良くなっている。 商売を始めようという人は敏感。 いい雰囲気が、 意欲ある人の背中を押したのでは」 と見ている。