篠山署 (原山重雄署長) は、 車上ねらいによる金品や貴重品などの盗難被害が市内で多発しているとして、 注意を呼び掛けている。 1月から4月末までに22件発生。 同署は、 「多発した昨年は、 4月末までに26件で、 今年もそれに迫る勢い。 昨年1年間の73件に追いつくほどのペースで頻発している」 として警戒を強め、 パトロールなどを強化している。 農作業中や買い物中に、 鍵を掛けずに駐車している車の中から、 かばんなどを盗む手口が大半を占めているという。
被害の多くは、 国道など交通量の多い主要幹線道路沿いで、 農道や駐車場のほかに、 自宅の車庫などでも発生している。 大半は無施錠車が被害に遭っているが、 ガラスを割ったり、 鍵穴を壊したりした事例も起こっている。
同署は防犯のポイントとして、 ▽短時間であっても車を離れるときは、 必ずドアロックを掛け、 窓も完全に閉める▽車内に貴重品やかばんなどを放置しない▽車には振動に反応する盗難防止警報装置などの防犯機器を設置する―などを挙げている。
「これから行楽のシーズンを迎え、 普段見かけない車がうろうろしていても警戒感が薄れる時期でもある」 といい、 「 『怪しいな』 と感じたら、 間違っていても構わないので、 車のナンバーを控え、 できるだけ早く110番通報してもらえれば」 と呼び掛けている。