丹波署は、 クレーンを装備したトラック 「ユニック車」 の盗難被害が市内で多発しているとして、 注意を呼びかけている。 今年、 8月15日までに12件発生 (うち1件は未遂)。 同署は 「昨年末から次第に発生が増えている。 盗まれたユニック車は3―4トンで、 国外に転売されている可能性もある」 と警戒を強め、 パトロールを強化している。
昨年は10―12月にかけて6件発生 (うち2件が未遂)。今年は、 3月に青垣町で発生した1件を最初に、 8月15日までに氷上町で6件、 柏原町2件、 市島・春日・山南町で1件ずつ発生した。 いずれも深夜から未明にかけての犯行で、 同一犯の可能性もあるとみている。 国道などの幹線道路沿いを中心に、 建設会社や石材店などが被害にあった。 6月、 未遂に終わった市島町の事案では、 ドライバー様のもので鍵穴を壊してドアを開け、 キーボックスが破壊されていた。
被害にあったユニック車のほとんどは施錠されており、 道具を使ってドアを開け、 キーボックスを破壊し、 配線をつないでエンジンをかけて盗んだものとみられる。 5月に氷上町で発生した1件では、 ユニック車の前に停車してあった乗用車の窓ガラスを割り、 パーキングブレーキを解除して、 ユニック車の前から移動させ、 ユニック車を盗んでいるところから、 複数で犯行に及んでいる可能性も考えられるという。
同署は、 盗まれたユニック車の行方を追う一方、 付近のコンビニの防犯カメラの映像を確認するなどして捜査を続けている。 「駐車場にセンサーライトを設置するなどして対策をとってほしい」 と呼びかけている。