8月23日午後6時40分ごろ、 篠山市今田町今田新田の温泉施設 「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」 の駐車場で、 普通乗用車が強風にあおられて浮き上がり、 1回転した後に落下。 運転席にいた明石市の男性会社員 (58) が左鎖骨骨折の重傷、 同乗していた三木市の男性介護士 (28) も胸を打つなどの軽傷を負った。 一部では 「竜巻が発生したのでは」 という声も聞かれた。
篠山署によると、 男性会社員が車を発進させようとしたところ、 強風で車体が2、 3メートル浮き上がり、 元の位置から約7メートル先に落下したという。
同施設の従業員によると、 夜になって雨が本降りになったと同時に突風が発生。 サクラやコナラなど駐車場周辺の木がなぎ倒された。
計14台の車がガラスが割れるなど何らかの被害を受け、 幹周りの直径が15センチほどのサクラは駐車中の軽自動車を襲い、 助手席側から運転席側へ突き抜けた。
施設自体に目立った損傷はなかったが、 天窓から吹き込んだ強風で、 3階売店の商品が散乱したという。
一方、 同日は同市西古佐や味間北、 住吉台などで落雷によるとみられる停電が相次ぎ、 午後6時ごろから約4時間に渡って信号機が消えた状態になるなどし、 同署員が交通整理に追われた。
神戸海洋気象台は同日午後6時ごろ、 県内全域に竜巻や大雨、 雷などの注意情報を出していた。 依然として大気の状態は不安定で、 雷を伴った激しい雨が予測されている。