昨年末、 国重要伝統的建造物群保存地区に選定された福住地区で、 福住地区財産管理組合 (臼井辰雄理事長) が福住地区まちづくり協議会 (小野田安弘会長) と連携して、 篠山市安田西交差点近くに農産物直売所と食堂の一体施設 「一本杉販売所」 の建設工事を進めている。 観光案内所的な役割の 「まちなみ案内所」 も設け、 「農」 「食」 「観」 の拠点として整備する。 黒枝豆の販売解禁日の10月5日オープンを目指している。
場所は、 国道372号と173号が交差するコンビニエンスストア 「ローソン」 近く。 県指定天然記念物 「安田の大スギ」 の横。 敷地面積は約1300平方メートル、 建築面積は約75平方メートルで、 木造平屋建て。 駐車場は25台収容できる。
「一本杉販売所管理運営協議会」 (臼井理事長が兼任)が運営する。農産物直売所は、 福住地区産の農産物を販売、 同組合の生産販売部会 (関口惠士部会長) が担当する。 現在15人の農業者が会員で、 オープン時には、 黒枝豆やコメ、野菜、クリなどを販売する予定。 黒枝豆シーズンは毎日営業。 それ以降は、 土日と平日の1日の週3日営業。 営業時間は午前8時―午後3時。
食堂 「農家れすとらん」 は福住地区産の野菜を使ったメニューを出す。 定食や弁当、 軽食、 飲み物のほか、 加工品も販売する。 昨年9月に結成した郷土料理研究グループ 「福楽里 (ふらり)」 が、 食品販売部会 (細見幸子部会長) として担当する。 営業は毎日、 午前11時―午後3時。 また、 「地域創造部会」 (杉原恭民部会長) が、 施設管理やイベント企画を受け持つ。
このほか、 施設内に事務室兼 「まちなみ案内所」 (約5・4平方メートル) を設け、 国重伝建地区の案内などができる 「まちなみ案内人」 (19人) の申込受付場所にする。
総工費は約1200万円。 10月2日午前10時から竣工式が行われる。
臼井会長は 「地域の協力を得ながら、 その拠点としての役割を担い、 福住、 篠山の魅力を市内外に発信していきたい」 と話している。