青垣地域市立小学校統合準備委員会 (足立仁委員長) の9回目の会合が10月24日、 青垣住民センターであり、 統合小学校の位置について、 丹波市教育委員会が示した佐治小学校現校舎のグラウンド側に教室棟を増築する案を了解し、 2017年4月開校をめざして準備を進めることで合意した。 同準備委はこれまでに、 佐治小学校用地で校舎の新築を求めて2度にわたって市、 市教委に要望書を提出していた。
足立委員長が冒頭、 10月4日に▽佐治小校地の活用▽2016か17年の4月に確実に開校できるような迅速な対応▽校舎新築―の3点を求めた2度目の要望書を、 辻重五郎市長、 小田繁雄教育長に提出した際、 佐治小の増築案が示されたことを報告した。
足立委員長、 市教委の説明によると、 ▽佐治小学校現校舎のグラウンド側に新校舎を増築し、 1階に職員室や校長室を配置した普通教室棟とする▽現校舎の1階にランチルームを配置し、 音楽室や図工室などの特別教室棟として改造▽体育館も大規模改造する▽新校舎と現校舎を渡り廊下でつなぐ―というもの。
市教委は、 増築する校舎は、 全児童を収容するには3階建てを想定しているとし、 グラウンドは市内有数の広い面積を有しており、 大きく狭めるものではないとの見解を示した。 また、 設計に1年、 建築に2年必要とみており、 「14年度から設計に入るスケジュールで、 17年4月に統合させていただきたい」 と理解を求めた。
委員からは、 「児童数の現状をみると、 統合を急ぐべき」 「これ以上、 いたずらに遅らせると、 逆に準備委に対する不信が生まれる」 「メーンとなる教室棟は新築されるのだから、 それなりに説明もつく」 などの意見が出た。
合意を受け、 早速、 統合小学校の開校に向け、 ▽総務部会 (学校名、 校歌、 校章、 校舎建築、 閉・開校式典などを検討) ▽通学・設備部会 (通学方法、 学校設備などを検討) ▽PTA部会 (組織、 規約、 事業計画、 親子活動などを検討) ▽教育課程部会 (学校経営方針、 教育目標などを検討) ―の4つの専門部会を組織。 11月21日に予定している次回から具体的な協議を本格化させる。
市教委が示した案では検討課題は全部で82項目に及び、 「さらに細かな決めごとを検討してもらうことになる」 とし、 「青垣地域がめざした小・中一貫教育、 地域の人が学校運営に直接かかわる 『学校運営協議会』 という制度についても、 市のモデルとなるよう検討してほしい」 と働きかけた。
足立委員長は、「メーンとなる本校舎を新築するという案が示されたことは、 大きな前進。 足踏みしてきたわけではないが、 特に神楽、 遠阪では危機感があり、 いたずらに開校を遅らせるべきでない。 不安を解消するのは我々準備委の役割でもある」 と話している。