県は11月26日、 今年度策定する 「第3次行革プラン」 (2014―18年度) のたたき台となる企画部会案を示した。 丹波地域関係分では、 4年前の同部会案で 「廃止」 とされ、 その後、 存続になった丹波県民局は、 見直し対象に上がらず存続。 丹波健康福祉事務所検査室と丹波土木事務所まちづくり建築課の一部業務が、 それぞれ宝塚の事務所に統合される。 県立柏原病院は18年度の建て替え着工が盛り込まれた。
県民局は2つ減らし8とする。 中核市に一定の権限委譲が進んでいるとして、 中核市を含む県民局のみを見直した。 姫路市を含む中播磨 (所在地・姫路市) を西播磨 (上郡町) と統合し 「西播磨」 (上郡町)、 尼崎市、 西宮市を含む阪神南 (尼崎市) を阪神北 (宝塚市) と統合し 「阪神」 (宝塚市) とする。
丹波健康福祉事務所検査室は、 篠山総合庁舎 (篠山市郡家) の保健所棟にある。 感染症、 食中毒、 水質検査などを担っており、 昨年度は3115件を検査。 県柏原総合庁舎 (柏原町柏原) の健康福祉事務所で受け付けた検便・水質検査も、 同検査室で検査している。 保健所棟で常勤職員が配置されているのは同検査室のみで、 検査室の統合で保健所棟は無人になる。
丹波地域では、 同保健所棟にあり、 月に1―2度、 心のケアやアルコール依存症、 難病などの相談を受けている保健支援センターも全県で廃止に。
まちづくり建築課の 「建設業法に基づく許可」 の審査が、 宝塚に統合される。 建設業を営もうとする者が県知事の許可を得るための許可業務。
県立柏原病院は、 18年度着工に向け、 15、 16年度に基本構想・基本計画、 17年度に設計のスケジュール。 「柏原赤十字病院との統合再編に向けた協議の進捗状況によっては前倒しを検討する」 と、 但し書きがついた。 全県機能として、 「総合診療医の育成」 が新たに盛り込まれ、 県養成医師の育成拠点として機能するよう、 教育・研修機能の充実に努めるとした。
県が長期所有する土地の1つ、 篠山市小多田 (99・34) は、 ただちに利活用が見込めない山林として、 県債などを発行して県有環境林として取得し、 当面継続保有とする。
兵庫丹波の森協会は、 ウイーンの森との交流事業のあり方の検討、 長期継続事業への県の補助・委託や、 県からの人的支援を見直す。
県議会や市町、 団体からの意見を聞き、 1次案を今月中旬に示す。 1月中旬に2次案、 最終案を2月中旬に県議会に提案する。