仕事と生活均衡“良好” 東洋電機に県表彰 丹波地域初

2013.12.15
ニュース丹波市

写真・ワークライフバランスの表彰状を手にする社員。 パソコンに映っているのは定時退社の告知=氷上町成松、 東洋電機で

 電気機械器具製造、 東洋電機 (丹波市氷上町成松、 小尾秀夫社長) が、 多様な働き方や仕事と生活の両立の仕組みを導入している企業に贈られる 「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」 を丹波地域の事業所で初めて受賞した。 「ワーク・ライフ・バランス (WLB)」 がまだ十分浸透していない郡部で、 組織的に活動を推進している点などが評価された。

 

 社員454人中、 女性が61人。 製造、 事務、 設計などに携わっている。 「働き続けられる会社、 成長する職場の実現」 を掲げ、 仕事の仕方、 意識などを変えてきた。

 労働組合と社でつくる福利厚生委員会の月例会で、 WLBも検討。

 育児休暇からの復帰率は100%、 積極的取得を呼びかけている有給休暇の昨年度の取得率は64%の高さ。

 年4日の一斉休業日や、 半期に1日ずつの 「パーソナル休暇」 (結婚記念日や誕生日など。 今年上半期の取得率97%)、 「半日休暇制度」 (近所付き合いや参観日の出席など)、 短時間勤務制度もある。

 組合で、 毎週水曜を定時退社日と決め、 水曜にパソコンを開くとデスクトップに定時終業を知らせる通知が自動で立ち上がるようにしている。 月に1度は、 定時退社日に、 社と組合、 担当長が合同でパトロールをし、 残業していないかを確認するなど、 全社的な取り組みを展開。 これらを通し、 部門間の時間外労働時間の格差などを減らしている。

 同社は、 「意識改革が一番難しい。 WLBの言葉を、 さらに浸透させたい」 と話している。

 5回目の今年度は11社、 通算で約60社が表彰を受けている。 職場に女性が多い医療機関が多く表彰されている。

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