川代トンネル着工へ 2018年度供用めざす 工事契約議案・2月県会上程

2013.12.26
ニュース丹波市

写真・本体工事の発注を前にヤードの造成工事が行われる現場。 この奥が1号トンネルの堀り口付近=篠山市大山下で

 丹波市山南町川代と篠山市大山下を結ぶ県道篠山山南線 「川代道路」 のトンネル本体掘削に向けた下工事が、 篠山市大山下で行われている。 立木を伐採し、 1つ目のトンネルの掘り口付近の山肌を露出させ、 資材などを置く、 ヤードを作っている。 トンネル本体は2月県議会に工事請負契約が上程される。 2018年度中の供用開始をめざした工事が始まる。 現場で作業が始まるのは6―7月の見通し。

 

 延長1720メートル。 3本のトンネルを掘り、 2つの橋をかける。 工事カ所は全て篠山市大山下。 計画交通量は、 1日3600台 (2030年)。

 篠山市から丹波市に向いて、 ▽1号トンネル (893メートル) ▽1号橋りょう (14・5メートル) ▽2号トンネル (387メートル) ▽2号橋りょう (16メートル) ▽3号トンネル (115メートル) を抜けたところで、 現道と合流する。

 1号トンネルの掘削に2年かかる見通し。 3号トンネルを丹波市寄りの坑口から堀り、 最後に2号トンネルを掘る計画。 車道は5・5メートルの2車線。 トンネル部分は50センチずつ、 明かり部分は75センチずつ路肩を設ける。

 最大で、 現道より300メートルほど北、 山の中を走ることになる。 総事業費は40億円を予定。

 同トンネルは、 2006年の梅雨前線豪雨をはじめ、 雨による全面通行止めが多発。 06年には285日全面通行止め。 1998―2008年の11年間で、 延べ418日通行止め。 現道は篠山川と山に挟まれ、 拡幅が難しいことからトンネル化をはかる。

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