白紙撤回を申し入れ 賛同署名2600筆に 水道水を考える会

2014.01.12
ニュース丹波市

 丹波市が新設した青垣の東芦田水源地の水が、 水道法が定める水質基準0・05ミリグラム以下 (1リットルあたり) を上回るマンガンを含んでいる問題で、 同水源地の水が供給される青垣町芦田、 佐治地区、 氷上町幸世地区の住民らでつくる 「丹波市の水道水を考える会」 (足立幸信代表、 200人) は9日、 辻重五郎市長に対し、 事業の白紙撤回と現行のままの給水体制を求める申し入れ書を提出した。 また、 賛同を求めた署名が、 約2600筆に達したとし、 「活動が大きなうねりになっている。 1人でも多くの人に活動に参加してほしい」 と呼びかけている。

 同会は、 昨年9月に事態を知った足立代表の呼びかけで発足。 マンガン除去に使用される塩素による健康被害や、 農業用水への影響、 味の低下などに不安を感じ、 これまでに辻重五郎市長と面談したり、 市民集会を開くなどしてきた。

 同会は9日、 記者会見を開き、 市の説明責任に対し、 「地区役員にだけ相談するかたちをとり、 一般住民に対する説明会を開いていない」 と言い、 マンガン除去に関する説明をホームページに掲載していることについても 「数字の羅列で、 本質と違うお粗末な内容だ」 と指摘。 春日地域の水不足に対しては、 「最近は水不足であるとは聞いていない。 市全体で水を融通し合えば、 新水源を使わなくても水は足りる」 との見解を示した。

 署名活動は継続し、 5000筆をめざすという。 署名に関する問い合わせは、 同会事務局の細見昭文さん (0795・82・7388)。

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