来年4月1日付で県から丹波市に経営が移る柏原看護専門学校 (丹波市柏原町柏原) の移管準備作業が、 市看護開設準備室で進められている。 移管後の名称は、 「丹波市立看護専門学校」 となる。
市が同校を引き継ぐには、 看護専門学校を所管する近畿厚生局の認可が必要。 1月末に 「看護師養成所設置者変更届け」 の事前審査書類を県医務課を通じ同局に提出した。
7月の本審査を前に不備を確認する作業で、 学則、 同校の概要などのほか、 講師約80人の承諾書、 履歴書、 約40の実習施設の承諾書、 概要などを提出。 申請書類138ページに、 添付書類、 参考資料、 図書目録合わせて厚みは約900ページ。 申請と合わせて、 来年4月入学の学生募集の準備を進めている。 入試の合格発表が終わった学校は1年後に向け、 動き出しているという。
看護専門学校準備室の西山茂己室長は、 「これからが大変。 進学フェアや学校説明会に市も顔を出していかなければならない」 と話している。
今年4月から、 事務移管業務と来年の学生募集事務のため、 市職員を同校に駐在させることを検討している。 そのために公用車の購入と市のネットワーク回線への接続業務を予算化した。
看護学生の地元定着に向け、 推薦入試を新たに設け、 一定数を地元高校からの推薦枠として確保することや、 看護学生に対する修学資金貸与制度を創設できないか内部検討を進めている。
また、 校歌は、 「兵庫県」 や 「柏原看護専門学校」 など、 移管後に不適合となる言葉がなく、 在校生らにとったアンケートでも継続利用を望む希望が多かったことから、 現在の校歌を引き継ぐ。 校章は、 兵庫県の記章を用いているなどの理由で、 新たに公募する予定。