篠山市内の工務店の若手経営者や後継者7人でつくるグループ 「住倶楽部 (スクラム)」 (高見淳代表) が神戸芸術工科大学 (神戸市西区) と連携して4月14日から、 築約80年の空き家の古民家を改修する。 放置されている空き家が増加している同市で、 工務店の改修技術の向上と共有を図り、 学生の柔軟な発想とアイデアで古民家改修のニーズを掘り起こすのが狙い。
住倶楽部は2012年、 互いの技術研さんや消費者への市内工務店の認知度向上などを目的に結成。 一般消費者向けの住宅勉強会や端材のアウトレット市などを行っている。 住倶楽部の会員工務店が同物件の改修の機会を得、 古民家改修のモデル事業にしようと、 市商工会に相談。 同大学を紹介してもらった。 同商工会の助成で事業を進める。
篠山市本郷972の木造平屋 (建築面積約250平方メートル) の古民家を改修する。 14日、 大学生や教員計約30人と住倶楽部のメンバーが掃除したり、 物件を調査するなどする。 20日には改修前の状態を見てもらおうと一般消費者向けの見学会を兼ねた 「古民家カフェ」 を開く。 6月、 同大環境・建築デザイン学科の学生らで改修アイデアのコンペを行う。 8月に最優秀のアイデアをもとに住倶楽部が設計を行い、 工事を進める。 途中4回ほど、 大学生と勉強会を開き、 改修技術の継承と意見交換などを行う。 来年3月の完成を予定。 一般消費者向けに完成見学会を開く。
住倶楽部は4月20日午後1時―4時、 同物件で開く 「古民家カフェ」 の参加を呼び掛けている。 参加費無料。 申し込み不要。
問い合わせは、 住倶楽部事務局の中井工務店 (079・592・0266)。