丹波市 (社会福祉課0795・74・1130) は4月から、 第3子以降の子どもを出産、 養育する人に出産祝金20万円を支給する事業 「ツープラス1」 を始めた。 出産祝金を支給している自治体は珍しくないが、 支給額の多さは県内でトップ。 同課は、 「注目度を高め、 少子化対策の目玉とする。 対外的にいかにアピールするかが課題。 予算を追加する必要があるほどの申請があればうれしいが」 としている。
第1子、 第2子とともに一緒に市内で暮らし、 5年以上定住する意思があることが要件。 出生届が提出された時点で、 市が窓口で該当者に同事業を紹介し、 申請書を手渡す。 該当者は14日以内に申請書を提出する。
不正があった場合は返還を求める。 同課は、 「単身赴任、 急な引越し、 離婚などは、 そのケースに応じて判断する」 としている。
2012年度実績によると、 第3子以降の出生数は105人 (第3子=89人、 第4子=13人、 第5子=2人、 第6子=1人)。 これをもとに今年度は、 100人分2101万円を予算化した。
若年層の増加や定住促進がねらい。 同年度実績でみると、 第1子の出生数が195人、 第2子のそれが179人で、 第3子で約半数になっていることから、 第3子出産への気運を高める。 5年間の時限措置で、 5年目で成果を検証し、 継続するか否かを判断する。
一生のうちに女性が子どもを産む数を示す合計特殊出生率は、 丹波市で1・69人。 県平均は1・41人、 全国平均が1・39人 (いずれも2010年国勢調査)。 同出生率が2・08人になると、 人口が横ばいになるとされている。 なお、 丹波市は、 氷上郡時代の1985年の同出生率が2・06人で、 以降、 減少している。