15メートルの原寸模型設置 広田橋架け替えも 丹波市「丹波竜の里整備事業」

2014.04.20
ニュース丹波市

 丹波市が、 恐竜化石が発見された山南町上滝で2011年度から進めている 「丹波竜の里整備事業」 が今年度から本格化する。 15年度までの5カ年事業で、 芝生広場や丹波竜の原寸大モニュメント、 散策道の整備などを行う。 国の交付金を活用し、 事業費は約5億5000万円。

 今年度は、 交流施設の元気村かみくげ駐車場付近に、 約1500平方メートルの 「ふれあい広場」 を整備。 芝生を敷き、 遊具を備える。 また、 化石発掘成果や学説を盛り込んで描かれた復元画をもとに制作された丹波竜フィギュアをベースにした体長約15メートルの実寸大モニュメントなど、 大小4つのモニュメントも設置する。

 また、 阿草 (広田) と下滝をつなぐ吊り橋 「広田橋」 の架け替えも予定。 1931年 (昭和6) に架けられた市道橋で延長67・3メートル。 景観とマッチするように偽木で補強したり、 欄干を設けるなどして安全対策を施す。

 15年度には、 化石発掘現場近くにある旧上久下発電所跡前を緑地整備し、 化石が発掘された状態を再現した産状モニュメントを設置する。 また、 川沿いを歩き、 JR上滝駅と発掘現場周辺を回遊できるような散策道の整備も予定している。

 これまで関係する用地の買収、 設計などを進めてきた。 市恐竜を活かしたまちづくり課は、 「 『丹波竜フェスタ』 の開催、 啓発資料の作成などのソフト事業とあわせて、 丹波竜をアピールし、 訪れた人たちに楽しんでもらえる環境を整えていきたい」 としている。

 

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