「もっと野菜を食べよう!!」親子対象に講座 6月にスープ出店も 氷上高生

2014.05.29
ニュース丹波市

氷上高校生にサポートを受けながら、 料理に取り組む子どもたち=同校で

食を通して幸せな生活を送ってもらおうと、 氷上高校の課題研究班 「丹波ハッピーライフ班」 が、 野菜の大切さを伝える取り組みを行っている。 25日には、 同校で 「高校生によるベジタブル講座」 を開き、 丹波市内の親子14組が参加した。 クイズや調理実習などを通して、 野菜が体に与える影響や、 おいしく食べる方法などを伝えた。

野菜クイズでは、 「にんじんの働きは何でしょう」 などと参加者に質問。 「答えは風邪の予防。 皮膚のほか、 のどや消化管の粘膜を正常に保つ働きもある」 と解説した。 「野菜を食べないと、 病気にかかりやすくなり、 集中力が続かずイライラする。 収穫や調理を通して、 家族みんなで食べることが大切」 などと話した。

このあと、 7つの班に分かれ、 「ベビーリーフの生春巻き」 「中華風ミネストローネ」 「野菜たっぷりカレービビンバ丼」 を作る調理実習に取り組んだ。 参加者の古河栄さん (44) =春日町東中=は、 「楽しく取り組めた。 家でも野菜を出すように気を付けているが、 今後も野菜を使った料理を作りたい」 と話し、 娘の優奈さん (7) は 「野菜を切ったり、 味付けをするのが楽しかった」 とほほ笑んでいた。

「丹波ハッピー―」 のメンバーは、 同校3年生の生活科、 営農科の10人。 同班は昨年、 調べ学習の中で、 県が過去に調査、 発表した丹波地域住民の野菜摂取量が、 目標値に達していないことに着目。 「家で野菜料理があまり出てこないから、 摂取する機会が少ないのでは」 という意見もあり、 親子を対象に野菜講座を開くことを決めた。 市内の幼稚園と小学校に呼びかけ、 参加者を募った。 調理実習のメニューは、 同班で育てているベビーリーフを使った生春巻きを作ることにし、 それに合うメニューを考えた。

6月14日午前10時から柏原八幡神社近くで開かれる 「丹波ハピネスマーケット」 に出店する予定。 野菜スープなどを販売し、 野菜摂取の大切さを呼びかける。 同班の高井杏樹さん (生活科3年) は、 「準備は大変だったけど、 みんな楽しんでくれて良かった。 ハピネスマーケットでも頑張りたい」 と話していた。

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