バイオマスたんば (丹波市柏原町下小倉、 社長=中尾正文・丹波市森林組合長) の木質バイオマス供給施設の開所式が21日にあり、 関係者が完成を祝った。 間ばつなどで搬出された未利用の木質資源をチップ化、 おが粉化し、 チップボイラーなどの燃料に供給するもので、 自然エネルギー活用による循環型社会への貢献をめざす。
中尾社長は、 「熱燃料のチップ製造を通じ、 木材の地産地消、 地域活性化につなげたい。 災害に強い森づくりをめざし、 本格稼働に向けいっそう努力する」 とあいさつした。
同社は、 丹波市森林組合、 丹波ひかみ森林組合、 丹波林産振興センターが出資し、 昨年設立。 施設面積4760平方メートル。 チップ加工棟 (427平方メートル)、 事務所棟 (約35平方メートル)、 屋根付き乾燥施設 (120平方メートル) などを備える。
加工棟には1時間12トンの製造能力があるチッパー、 畜産業の敷材になるおが粉加工機などを備える。
スギ、 ヒノキから年間4000トンのチップ、 おが粉を製造する。 チップは、 グリーンベル青垣 (青垣町田井縄) の温水プールと薬草薬樹公園 (山南町和田) のチップボイラーの燃料として販売するほか、 県内で販路を探す。 今年度は6000万円の売上を見込む。