丹波地域で見られる動植物計384種を写真とともに紹介した 「丹波地方の草木と生きものガイド」 の改訂版がこのほど、 兵庫丹波の森協会 (丹波の森公苑内) から発売された。 2006年に発行した初版は在庫が切れ、 市民や観光客らから入手を希望する声が多く寄せられていることから、 改訂版を出すことにした。 掲載内容を見直し、 クオリティの高い写真に差し替えた。 価格は600円 (税込)。
初版と同数の1000部発行。 A2サイズで、 「春・初夏編」 と 「夏・秋・冬編」 の2種類を4つ折りにし、 縦24センチ、 横11センチのケースに収めている。 ケースの表には、 篠山名誉市民でサル学の世界的権威、 河合雅雄さんが 「丹波地方の動植物」 と書いた題字を飾っている。
篠山自然の会や丹波自然友の会、 丹波農村ビオトープ連絡会、 丹波野鳥の会のメンバー8人が編集を担当。 「改訂版検討委員会」 (樋口清一委員長) を組織し、 昨年9月から6回にわたって協議を重ねてきた。 「 『野山を歩いていて、 何気に見かけるけどれ正体が分からない』。 そんな身近な動植物を掲載基準とした。 絶滅危惧種は、 あえて控えめに記載した」 という。
掲載している、 動植物の姿を鮮明に写したカラー写真はいずれも委員が丹波地域で撮影したもの。 解説文は極力、 専門用語は使わないように心掛けたという。
樋口委員長は 「動植物の名前を知ることは、 自然に親しむことの第一歩。 自然を学び、 大切に思う気持ちを育んでもらえたら」 と話している。
同協会をはじめ、 かいばら観光案内所 (丹波市柏原町柏原) や丹波おばあちゃんの里 (同市春日町七日市)、 いちじま丹波太郎 (同市市島町上垣) など、 両市の14カ所で販売している。 同協会 (0795・73・0933)。