よさこいチーム 「丹波篠山楽空間 一期一会」 が6月4―8日、 北海道札幌市で開催される日本最大級のよさこい祭り 「YOSAKOIソーラン祭り」 に出場する。 2年ぶり2度目の出場。 同祭りのためにつくり上げた新曲 「刹花 (せつな)」 を引っさげ、 夢のファイナルステージをめざして約100人で挑む。 18日、 篠山市民センターで壮行会が開かれ、 大勢の支援者を前にチームを代表したメンバー数人が決意表明したほか、 演舞を披露するなど、 北の大地で笑顔の大輪を咲かせることを誓った。
「YOSAKOIソーラン祭り」 には毎年320チームほどが出場。 踊り子約3万3000人、 観客動員数は200万人を超える、 さっぽろ雪まつりと肩を並べる大型イベント。 約10ブロックに分けて審査が行われ、 各ブロックの1位は 「ファイナルステージ」 で、 2位は 「セミファイナルステージ」 で踊る。
「丹波篠山楽空間」 がこれまでに9度、 同祭りに挑戦したが、 「楽空間と一緒に夢の大舞台を目指そう」 と、 思いを共にする市内外の踊り子たちが寄り集まって2012年に 「丹波篠山楽空間 一期一会」 を結成。 同年、 オリジナル曲 「天槍―AMARI―」 を引っさげ、 約80人で同祭りに挑んだものの入賞には届かなかった。 悔しさを胸に再起を誓い、 昨年は踊りに対する技術や気持ちに磨きをかけるため、 あえて同祭りへのエントリーを見送り、 充電を図った。
今年も 「楽空間」 を筆頭に篠山市内をはじめ、 丹波や西脇、 小野、 加古川、 遠くは大阪や尼崎、 鳥取から、 前回より20人以上多い踊り子が集結、 練習に汗を流している。 練習を重ねるたび、 踊りは表情豊かになり、 先月27日、 大阪市で開かれた 「大阪ベイエリア祭 『Worldあぽろん』」 で準大賞を受賞。 今月4日の加古川 「踊っこまつり」 では踊っこ部門特別賞 「歓」 を受賞するなど、 練習の成果を見せている。
新曲 「刹花」 は6作目のオリジナル曲。 「花が美しく咲いているのはわずかな時間。 踊りも4分程度と短いが、 そのわずかな演舞時間のために何百倍もの練習時間を費やし、 ワンステージにかける。 そんな思いと、 美しく咲こうとする花の力が似ていることから命名した」 とチーム代表の上羽裕樹さん (29) =三田市。 「2年前は、 自分たちの最高の踊りを持ち込んだつもりでいたが、 ファイナルステージの夢はかなわなかった。 しかし今度は、 悔し涙ではなく、 みんなとここに来られてよかった思えるように踊りたい。 北海道の地から篠山に元気を届けられるよう、 力いっぱい踊ってきます」 と話している。