篠山市の農事組合法人 「真南条上営農組合」 (酒井勇組合長) が、 神戸大学農学部と共同開発した新特産品 「丹波の赤じゃが」 を使った、 アイスクリームとケーキの試作品ができあがった。 今後、 交流を進めている都市住民や地元住民らの意見を聞きながら、 商品化を目指していく。 酒井組合長は 「女性を中心に進めていく特産加工分野の第一歩として始め、 さらに六次産業化を進めたい」 と話している。
「丹波の赤じゃが」 は2009年、 同組合と同大農学部が 「メークインを超える品種を」 と共同開発した。 表皮が赤く、 味が濃厚で小ぶりなのが特徴。 7、 12月が収穫期で、 昨年度は約5トンを収穫した。 神戸北野ホテル (神戸市中央区) の料理に使われたり、 伊丹市の消費者団体やトーホーストア (神戸市東灘区) などに出荷している。
同組合のコメ、 黒大豆、 赤じゃがは、 「ひょうご安心ブランド農産物」 の認証を受けており、 人と環境にやさしい農産物を生産している。 今後は、 女性を中心にそれらの農産物の加工に力を入れようと、 「米麹アイスクリーム」 「黒大豆ケーキ」 「黒大豆みそ」 「野生梨ジャム」 などの加工品開発を計画。 このほど、 農水省の 「六次産業化・地産地消法」 に基づく認定を受けた。
六次産業化プランナーから紹介を受けた、 アイスクリーム製造の 「ヤバケイ」 (伊丹市) に 「赤じゃがに合うアイスクリーム」 の試作を依頼した。 今後、 女性や都市住民を中心に試食を繰り返し、 製品化を目指す。
加工に携わる小林和子さんは 「冬に試食した時は、 濃厚な味だったので、 オールシーズン食べていただけるよう、 もう少しあっさりした味にできれば。 若い人にも引き継いでいき、 集落の活性化を目指していきたい」 と話していた。
試食希望者や関心のある人は酒井組合長 (090・3991・7981)。