大相撲丹波場所 (10月20日、 愛育館) のチケット販売が5月30日、 丹波市商工会柏原支所で始まった。 前日から並ぶ 「徹夜組」 を含め、 力士を間近に見ようと、 早朝からファンが長い行列を作った。 この日の販売で、 土俵に最も近い1階のタマリ席S席と、 2階の正面いす席が完売した。 10枚、 20枚と買い求める人もあった。
整理券の配布を始めた午前8時には140人ほどの行列ができた。 先頭から4組は、 前日からの徹夜組。 一番乗りは、 29日の午後5時。 午後5時から並んだ叔父に呼び出され、 午後8時から一緒に並んだ整理券1番の段畑紘次郎さん (22) =市島町東勅使=は、 正面タマリS席10枚を購入した。
二番乗りは、 相撲ファンの菅原みつるさん (大阪市)。 たまたま、 道の駅丹波おばあちゃんの里でチラシを見かけ、 「これは並ばないと」 と、 一度自宅に戻って支度を整え、 会場へ。 ホテルをとっていたが、 「下見に来たら並んでいる人がいたので、 一緒に夜を明かした」 と笑顔だった。
五番乗りの荻野孝子さん (春日町野村) は、 3人の娘から、 入場券代金を負担するので、 94歳になる相撲ファンの祖父を観戦に連れて行ってあげて、 と言われ、 「なるべくいい席を」 と午前零時に自宅を出て列に加わった。 「先頭だと思ったけれど、 もっと早い人がいた」 と話した。
6月6日から、 1階マス席、 2階イス席A・Cなどの販売がある。 西側席は、 市島農村環境改善センター、 東側席は市商工会青垣支所、 向正面席は、 市商工会柏原支所、 正面席は、 市商工会本所―の4会場で。 同場所実行委員会事務局 (0795・82・7500)。