「不正事務が常態化」 9月に中間報告 丹波市会百条委水道部問題

2014.07.27
ニュース丹波市

 丹波市水道部における2010年度実施設計業務の不正事務処理について調査している市会100条委員会が24日、 行われ、 同調査に関する中間報告をまとめた。 再発防止に向けた改善策は、 マンガン流出事故や水質検査結果の隠ぺい事件を含めた最終報告の中に盛り込む。 9月定例会で委員長報告を行う予定。

 同不正事務処理は、 実施設計業務の出来高が4・7%しかできていないのに、 市が委託業者に対し315万円全額を支払ったもの。 履行期間は11年3月25日までだったが、 成果物のすべてが市に提出されたのは、 13年12月3日だった。

 中間報告書は、 事件の概要と経過、 明らかになった事実関係を記した後、 7つの問題点を指摘。 当時の担当係長、 主査は、 出来高4・7%という状態の中で、 完了検査に臨むために仮成果品を受託業者に準備させ、 完了検査を受けるための不正を行っていた―などの点をあげ、 「水道部において組織的に不正事務処理が常態化していることは明らか」 と断じた。

 次回委員会は8月22日午前9時半―。 消防本部不正入札事務を調査するため、 関係した当時の同本部副課長ら3人を証人喚問する。

 

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