2016年度の開園を目指す味間認定こども園の一体施設の整備事業を検討する 「第2回味間認定こども園整備検討委員会」 (委員長=酒井隆明市長) が2日、 丹南健康福祉センター (網掛) で開かれ、 整備候補地を同センター北の職員駐車場 (市有地約2000平方メートル) と農地 (2800平方メートル) にする方向性を固めた。
市は、 平野斉副市長と味間地区在住の市職員で構成する庁内のプロジェクトチームで候補地を検討。 調査した8カ所を 「安全な環境」 「健康的で文化的な環境」 「教育上ふさわしい環境」 「適正な面積及び形状」 などの評価項目ごとにメリットとデメリットをまとめ、 同委員会に報告した。
その中から、 ▽近くに四季の森公園があり、 良好な自然環境がある▽健康施設 (丹南健康福祉センター) が近くにある▽▽図書館が近い▽駐車場の確保▽市有地の活用▽土砂災害警戒区域外・洪水浸水想定区域外―などから、 丹南健康福祉センター北の用地を最有力候補地とした。 出席した15人の委員から大方の賛成を得た。
委員からは、 「自然環境が良く、 安全安心なところが良い」 「市民の健康診断時の検診車の駐車スペース調整を」 「今後、 市全体で考える場合が来た時に道路や場所が妥当」 などの意見が出た。
今後、 農地の地権者 (2人) との交渉、 地元や保護者への説明、 1億円以上の投資的事業を審査する、 篠山再生計画推進委員会の審査などを得て、 29日に開く次回の検討委員会で整備地を確定する。
酒井市長は丹波新聞社の取材に 「候補地に大方の了解を得て、 ほっとしている。 これから全力で地域の協力を得ながら、 諸手続きを進め、 2016年度開園を目指したい」 と話していた。
一方、 未完成の調整池と判明し、 市が候補地として断念した篠山口駅西駐車場と同様に、 当初、 候補地として挙げていたおとわ園 (味間新) については、 プロジェクトチームが調査した8カ所に挙がったが、 道路の狭さ、 駐車場が確保できないことなどから妥当ではないとの判断をした。 市は24日、 おとわ園に隣接する音羽谷子育て広場 「音羽の森」 を運営する音羽谷子育て広場運営委員会の会合に出席し、 説明を果たすことにする。